セレコックスは安全性のある消炎鎮痛剤?副作用は

手が痛い女性

セレコックスは1999年に米国で発売されて以来、現在までに100ヶ国以上の国で承認されている、世界中で幅広く使われている非ステロイド性消炎鎮痛剤です。
炎症を引き起こすプロスタグランジンの生合成を抑制して、炎症にかかわるCOX2(コックス2)を阻害します。

COXには1と2があるのですが、COX1は胃粘膜を保護したり腎機能を維持する作用があり、生体を守ってくれます。
それに対してCOX2は、炎症や疼痛に関与するプロスタグランジンを産生する働きがあります。
従来の消炎鎮痛剤はCOX1もCOX2も阻害していたので、胃腸障害の副作用が起きやすかったのですが、セレコックスはCOX2だけを選択的に阻害します。
そのため従来の非ステロイド性消炎鎮痛剤よりも、胃腸障害の副作用が少ないことが大きな特徴です。

関節リウマチの痛みの緩和や、腰痛や肩関節周囲炎(五十肩)や変形性関節症や外傷後の鎮痛、抜歯後の鎮痛などに使われています。
変形性関節症の痛みに対する効果は約70%で有効、腰痛に対する有効性は約65%と報告されています。
添付書には頭痛に関しては何も記載されていません。
理論的には頭痛にも効くと考えられますが、頭痛に対する鎮痛効果はあまり期待しない方が良いでしょう。

副作用は口内炎や傾眠、腹痛や下痢やお腹が張る、吐き気や発疹などの報告があります。
腹痛や下痢は1~5%の出現率です。
従来の非ステロイド性消炎鎮痛剤よりも胃腸障害の副作用が少ないとはいえ、まったく0になったという訳ではありません。

従来の消炎鎮痛剤では1190人中8例で消化管潰瘍が見られましたが、セレコックスでは1184人中1例だけだったという調査報告が届いています。
潰瘍などの胃腸障害を避けるためには、胃粘膜を保護する薬と一緒に服用したり、6時間以上の間隔をあけて1日2回までの服用にして乱用を避けること、多めの水で飲むこと、空腹時を避けてできるだけ食後に飲むことが大切です。

また、セレックスは腎臓から排泄されるので、腎臓の悪い人は要注意です。
長期服用の際も定期的に採血をして尿素窒素(BUN)やクレアチニンやGFRなどを調べて腎機能をチェックする必要があります。
その他、心臓の悪い人も禁忌になっています。
関節リウマチの鎮痛には1回100~200mgを1日2回、変形性関節症や腰痛や肩関節周囲炎の鎮痛には1回100mgを1日2回が一般的な用法用です。
容量が100mgの錠剤と200mg錠があります。

セレコックスには、飲み合わせや食べ合わせに注意を要するものがあります。
薬を服用中の人は、担当医にお薬手帳を見せてみましょう。

セレコックスと飲み合わせ注意するものは?

一種類の服用であれば問題なく服用できる薬でも、薬と薬の飲み合わせ、または薬と食べ物の食べ合わせによっては、人体に悪影響を及ぼす可能性があるのです。
セレコックスの場合も、いくら胃腸障害の副作用が少ない消炎鎮痛剤とはいえ、飲み合わせや食べ合わせを誤ると、薬の効果が強くなりすぎてしまいます。
それにより副作用が出やすくなり腹痛などの症状が現れたり、逆に薬の効果が弱くなってしまう可能性もあります。

セレコックスとの併用注意の薬は以下の薬などが挙げられます。

  • 日新製薬株式会社「カンデサルタン錠」
  • 日本ジェネリック株式会社「カムシア配合錠LD日新」
  • 高田製薬株式会社「テモカプリル塩酸塩錠1mgタカタ」
  • Meファルマ株式会社「バルサルタン錠40mgMe」
  • ニプロESファーマ株式会社「テモカプリル塩酸塩錠2mgタナベ」
  • 日新製薬株式会社「ワルファリンK細粒0.2%NS」
  • 日新製薬株式会社「ロサルタンK錠25mg日新」
  • 共創未来ファーマ株式会社「テルミサルタン錠40mgFFP」
  • エーザイ株式会社「ワーファリン錠0.5mg」
  • ノバルティスファーマ株式会社「コディオ配合錠EX」
  • ノバルティスファーマ株式会社「エックスフォージ配合OD錠」
  • 沢井製薬株式会社「フルコナゾールカプセル50mgサワイ」

心筋梗塞や心不全の治療に用いられるアンジオテンシン変換酵素阻害剤は、セレコックスと併用すると効果が弱まる可能性がありますし、むくみ治療などに用いられるフロセミドは、排尿作用が弱まるなどの症状が現れます。

セレコックスに限らず、どのような薬にも飲み合わせや食べ合わせの確認、用法容量を厳守するよう注意喚起が行われています。
例えば、セレコックスは頭痛にはあまり効果がでませんが、頭痛止めの効果が出ないからといって定められた容量を超過して服用してはいけません。
必ず、薬の説明書を読みましょう。

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